赤ちゃん、幼児期の読み聞かせで頭が良くなる!メリットと効果的な読み聞かせ方法まとめ。

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小学校教師をしていて気付いたことの一つに、

頭のいい子に読書嫌いはいない。
という事実がありました。

一年生の担任をした時に、まだ平仮名の勉強が全部終わっていない時期なのに本を沢山一人で読める子と、
読むのが苦手&嫌いな子は既にいて、その差は歴然としていました。

きっとこれは入学前の家庭での読書量、おもに親に絵本の読み聞かせをどれだけしてもらってきたか。
そして、それが有効に本人の学力の素地となったかがポイントとなっているのだと思います。

どうして読み聞かせをすると子どもの頭がよくなるの?
いつどうやって読み聞かせをしたら効果的なのか?私の経験を交えながらまとめてみました。

乳幼児期における読み聞かせのメリット

語彙の習得

まだ語彙の少ない子どもと日常生活の中で会話する時、子どもに伝わりやすいように簡単な単語を並べて会話しますよね?Eテレだって子どもが知っている言葉を使っている番組が多いです。

でも、絵本の中には普通の生活の中で使用しないような言葉が沢山出てきます。きれいな日本語をシャワーのように子どもに楽しませながら浴びせることができるんです。

語彙を習得させるには、同じ本を何度も読むことが大切です。

子どもはお気に入りの絵本が見つかると毎日でも何度だって読んで読んでとせがんできます。親としてはうんざりしてしまうこともあるかもしれないですが、できるだけ期待に応えてあげたいですね。

語彙の習得により人間関係も円滑に

わが家の下の子は大変活発な男児でして、上のお姉ちゃんに比べると言葉が出るのが非常に遅かったです。三才になってもあまりしゃべりませんでした。

するとけんかになった時に自分の気持ちを言葉で表現できないので暴力を振るうようになってしまいました。語彙が増えてからは暴力をふるうことが減ったので、語彙の多さって幼児期にも重要だなと思っています。

小学校に入っても手が出てしまう子はやっぱり語彙が豊かでない子が多いような気がします。

自分の心の状態にぴったりな言葉を見つけて口に出せれば、友達との関係も良好になるかもしれません。

聞く力が身につく

字がまだ読めない乳幼児は、親が音読している間じーっとひたすら絵をみています。耳から入ってくる親の声もじっくり聞いています。聞かないと自分じゃ読めないわけですからね。

耳から入るお父さん、お母さんの声だけで意味をくみ取っているのです。

文字に注意がいくようになってしまうのは、早いと2歳くらいでしょうか。保育園、幼稚園に通っていて自分の名前シールをいたるところで目にしている子は早くに文字の存在に気付きます。

完全に絵だけに熱中できる時期はほんのわずかなんですよね。その時期に沢山読み聞かせをし、耳でお話をしっかり聞く力を身に付けさせてあげることは本当に大切です。

絵に集中できるからこそ絵本好きに

大人が絵本を読む時は、字を読むことが先決ですよね。内容が気になりますから。

絵は字を読みながらちらっとみたり、字を読み終えた後じっとみたり。

でも続きが気になるのですぐに次のページをめくってまた字を読んでしまいます。

子どもは親の声を頼りにじーっと絵だけに集中できるのです。絵を見ていろんな発見をしたり、登場人物の表情から気持ちを汲み取ったりし、想像を広げています。

大きくなれば自分で絵本が読めるようにはなりますが、文字が読めない時期にしか体験できない絵本の読み方ってあるんですね。そして、その体験は非常に大切です。

情緒の安定、親子の結びつき

読み慣れた絵本を繰り返し読んでもらうことで子どもは安心と親の愛情を感じます。忙しくて一緒に遊んであげられなかった日や、きつく叱ってしまった日にも、身体を寄せ合って絵本を一緒に読むことによって子どもだけでなく親の方も心が温かくなります。

わが家は上の子がイヤイヤ期真っ最中の2歳の時に下の子が生まれました。上の子とコミュニケーションをとる時間がない上に、イヤイヤされると私も余裕がなくなり厳しく叱りすぎてしまうことが多々ありました。

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そんな時でも、寝る前に一冊でもいいので絵本を読むと私も子どももホッとした気持ちになった記憶があります。忙しくて子どもにうまく愛情表現してあげられない時にこそ、寝る時間を10分遅らせて絵本を読んであげてはいかがでしょう。

 

読み聞かせに効果的な時間は?

断然夜寝る前です!

昼間は誘惑がいっぱい

リビングで、絵本を読んでも集中してくれません。おもちゃ、テレビ、生活音、兄弟・・・気が散ってしまう要因が多すぎるのです。子どもの方から読んで、と来たときにはもちろん読んであげたいですが、親の方から「絵本読もう!」と声をかけても子どもが集中しなくて無駄に終わる→親がイラっとする。

というケースが非常に多いのでやめておきましょう(笑)

より脳に定着する

人間の脳は寝ている間に得た情報や知識の定着を行っています。受験勉強でもそうですが、寝る直前に学習した内容は忘れにくいそうです。絵本についても同じことが言えますので、より語彙を身に付けさせるには寝る前に読むことですね!

良い気分で入眠できる

上でも書きましたが、子育て中は本当に忙しくて子どもを構ってあげられなかったり、心の余裕がなくてきつく叱ってしまうことがありますね。私自身、短気な上に二歳一か月差で二人目を生んだので、本当に余裕がなくて上の子に可哀想な思いをさせてしまいました・・・

そんな時期でも、夜寝る前だけは上の子が好きな絵本を読んであげると、とてもうれしそうにしていたので、その顔をみて私もホッとできました。

忙しいんだよ!早く寝てくれ!!!!と思う時にはあえて10分消灯時間を遅らせて絵本を読んであげると、結果的には消灯後すぐ寝てくれる時もありました。消灯後ずっと起きていられるとイライラしますからね(笑)身体をくっつけて絵本を読んであげることで心が落ち着く効果があるのかもしれないですね。

絵本に全然食いつかないタイプの子の場合

わが家は上の子はおっとりした女の子なので絵本が本当に大好きで助かったのですが、下の破天荒な弟は絵本になかなか興味をもってくれませんでした。4歳になった現在、やっと絵本が好きになってくれたのですが、それまでは上の子が好きな絵本の読み聞かせをしている時もベッドに寝っ転がって一人で他の遊びをしていました(汗)

そんな息子でも興味をもったのは、図鑑です。

昆虫や恐竜の図鑑を読み上げてあげるとようやく一緒に寝転んで本を見上げてくれました。

生物の生態の情報だけなので、語彙としては覚えても役に立たないようなものばかりでした。

アロサウルスとかステゴサウルスとかサイカニアとかパキケファロサウルス・・・私も詳しくなってしまった(笑)

でも、寝る前に一緒に本を見上げて私の声をじっと聞くという習慣づけにはなったのでそれでよかったのではないかなと思っています。図鑑重くて腕は痛かったけど。

息子はびっくりするくらいマイナーな恐竜の名前を言えます。日常生活の会話は語彙少ないのに・・・

だから、読み聞かせによる語彙の習得ってすごいと再確認しました。

図鑑だけではなくて、絵本の中でも一ページとても面白い絵のページがあってそこに食いつくとか、

擬音だらけの絵本には食いつくとか、きっとその子なりのツボがあると思うので、色々な本を試してみるといいと思います。寝る前に本を読んでもらうことが習慣化すると、子どもの方からこれを読んでくれって言ってくるようになりますので、それまでは親がなんとか子どもの気を引ける本を探し出しましょう!

 

長くなってしまったので、読み聞かせを沢山してもらった子どもが小学校に上がるとどうなるかという事に関しては別の記事にしたいと思います。

読み聞かせにより学力アップ!元小学校教師が感じた読書の大切さ。


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