ヘルパンギーナの症状と治療法、潜伏期間。溶連菌、アデノウイルス、手足口病との見分け方は?

スポンサーリンク


うちの娘が二年連続ヘルパンギーナにかかってしまいました。

今回の症状は他の夏風邪にとてもよく似ていたので、本当にヘルパンギーナなのか、不安にもなりました。

ヘルパンギーナについて徹底的に調べ、まとめてみました。

 

ヘルパンギーナとは

毎年6月から9月くらいの暑い時期に流行する夏風邪の一つです。

主にコクサッキーウイルスA型が原因の、ウイルス性の風邪です。

大体5歳以下の幼児がかかりやすいといわれていますが、大人になっても感染することがありますので、注意が必要です。

 

ヘルパンギーナの症状

主な症状は次の通りです。

  1. 38度以上の突然の高熱(1~3日程度続く)
  2. のどちんこ周辺に小さな水泡ができ、痛む(破れて潰瘍になってからの方が痛む)
  3. よだれや嘔吐
  4. 下痢
  5. 食欲不振
  6. 高熱による熱性けいれん

 

とにかく、時期が時期ならインフルエンザを疑うほどの急な発熱があります。

今回娘がかかったときにも、元気にお風呂ではしゃいだ30分後には40度近い熱が出ていました。

また、娘は嘔吐もありました。小児科の医師には、ヘルパンギーナは腸内でウイルスが増殖するので、

嘔吐や下痢があることは珍しくないといわれました。

高熱がでてすぐ、のどの痛みもあると言っていたので、ヘルパンギーナを疑い早めに受診することができました。

話ができる年齢であるなら、夏場に高熱を出したら、喉が痛むかどうかを聞いてみるといいですね。

 

ヘルパンギーナの感染経路

ヘルパンギーナの感染経路は以下の通りです。

 

  • 飛沫感染・・・くしゃみや咳のしぶきを浴びてしまうと感染します。
  • 接触感染・・・唾液がついたおもちゃやタオルの共有などにより感染します。
  • 糞口感染・・・感染者の便からは一か月くらいウイルスが排出され続けます。おむつ替えの後にはしっかり手洗いをしないと感染してしまいます。

予防法は?

基本的な手洗いうがいが予防法となります。おむつ替えの際にはマスクとゴム手袋をするのも良いでしょう。

マスクができる年齢であるなら、患者本人にもマスクをつけましょう。

また、子どもの残り物など食べないように気を付けてください。

私はいつもの癖で食べてしまいそうになることが多々ありました(笑)

 

潜伏期間はどのくらい?

3~6日といわれています。

 

治療法はあるの?

ヘルパンギーナはウイルス性の風邪なので、残念ながらこのウイルスを殺す薬はありません。

ですから、症状を少しでも和らげるよう、対症療法となります。

 

病院に行くと、解熱剤とのどの消炎剤が出されることが多いです。

とても熱が高く辛そうで眠れないようであれば、解熱剤をうまく使ってあげましょう。

 

口内が痛すぎて水分すらとれなくなってしまうと脱水が心配になります。

ぐったりしている場合は早めに受診して点滴などの処置を受けましょう。

 

 

治るまでの食事

喉の痛みがあるので、やわらかく、刺激の少ない食べものがおすすめです。

 

ゼリー、プリン、アイスなどは高熱があっても食べやすいですね。

おかゆ、くたくたに煮たうどん、そうめんなども食べやすいです。

 

熱いものは刺激になりますので、さましてから食べるように注意しましょう。

オレンジジュースなど、柑橘系はしみるのでNGです。

 

飲み物しか受け付けない場合でも、水やお茶だけでなく、

コーンスープやホットミルクなどをさましてから飲ませてあげると元気が出そうですね。

スポンサーリンク

 

幼稚園、保育園、学校には行ってもいいの?

学校保健法では特に規定になく、ヘルパンギーナは出席停止にはなりません。

ただし、園や学校ごとに欠席日数を定めている場合がありますので、確認しておきましょう。

一般的に解熱して24時間程度たち、症状が落ち着けば登校して良いようです。

しかし、喉の痛みが強く残っていて給食がほとんど食べられないような状態だと子どもも辛いでしょうから、

よく全身状態をみて判断してください。

また、1カ月は便からウイルスが排出されますので、外出先で用を足した後はしっかり手洗いをするよう、伝えておきましょう。

 

ヘルパンギーナには何度もかかるの?

ヘルパンギーナには何度もかかります。原因ウイルスが一種類ではないからです。

しかし、そのたびに抗体はできますので、あまり悲観しすぎないようにしましょう。

 

他の風邪との見分け方

あきらかな水泡が口内にあれば、迷わずヘルパンギーナだとわかりますが、今回うちの娘は水泡が一つしかありませんでした。

しかも、私が懐中電灯で照らして発見したからいいものの、医者は最初見落としていました。

(このへんみてください。ありますよね?と言ったら、ああ、本当だ!という感じでした・・・)

他の風邪との見分け方はあるのでしょうか?

 

溶連菌との見分け方

溶連菌も、ヘルパンギーナと同様、高熱、嘔吐、のどの痛みがあります。

 

しかし、溶連菌には、イチゴ舌や全身の発疹(赤くて小さくてざらざらしている)といった特徴的な症状がありますので、それらの症状があれば、溶連菌を疑いましょう。

 

また、口内の様子としては、

ヘルパンギーナはのどちんこの周りに水泡

溶連菌は扁桃腺(のどの奥の両脇)に白っぽい膿

という違いがあります。

お医者さんはすぐにどちらが疑わしいか判断できると思います。溶連菌については簡易検査もできるので、

しっかり診断してもらいましょう。

溶連菌についての記事はこちら

 

今回、娘は熱が3日で下がらず、また、全身に溶連菌にかかったときと同じような発疹ができたので、

やっぱりヘルパンギーじゃなくて溶連菌なんじゃないかとおもったのですが、検査の結果は陰性でした。

他の風邪ウイルスでも、全身に発疹できる場合があるようです・・・紛らわしいですね。

 

アデノウイルスとの見分け方

アデノウイルスも高熱が出る夏風邪です。

しかし、熱の出方が違います。

 

アデノウイルスは5日程度熱が続きます。

朝になると解熱して、夜になるとまた上がる。

を繰り返すことが多いです。

 

そして、ヘルパンギーナとの一番の違いは、アデノウイルスの子どもは割と元気だってことですね。

もちろん、熱が高い時には多少ぐったりするでしょうけど、

熱のわりに元気。というのが一つの特徴です。

 

アデノウイルスも溶連菌と同様、簡易検査ですぐわかります。

 

手足口病との見分け方

一番混同しやすいのは手足口病です。

口内にできものができるという特徴があるからです。

 

しかし、

ヘルパンギーナはのどちんこの周りに水泡

手足口病は舌や頬の内側、上あご側など、口内の色んな場所に水泡ができます。

また、口だけでなく、手足にも水泡ができます。

 

最初に口内にだけ出てヘルパンギーナと診断されたけど、

次の日に身体にも出たから手足口病に診断が変わった。なんていうケースもあります。

 

熱に関しては、手足口病の方が38℃以下であることが多く、軽いです。

見た目は派手だけど元気なのが手足口病。

見た目が大したことないのに、つらいのがヘルパンギーナ。

であるともよく言われます。

 

注意

ヘルパンギーナ、アデノウイルス、手足口病は、たいそうな名前がついていますがただのウイルス性の風邪です。

一週間くらいでかなりよくなります。

しかし、溶連菌は細菌が原因となる病気ですので、抗生物質を飲まなければなりません。

自然治癒してしまう人も中にはいるかもしれませんが、かなり長引くでしょう。

自分で病名を決めつけず、信頼できるお医者さんに早めにかかることをおすすめします。

 


スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました