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休眠口座とは?
銀行に預金を預けておいたまま、長期間入金や引き出し等を行わず、預金者と連絡が取れない場合に「眠っている口座」とされてしまった口座のことです。
亡くなった方の口座であることが多いようなのですが、皆さんは解約し忘れている口座はありませんか?
実家に住んでいる時に作った地銀の口座、昔のアルバイト先や仕事先で作らされた口座など、解約しないまま忘れ去られてしまいがちですよ!
私もあった!忘れていた口座
私もつい先日、教員だった時に作った信用金庫の口座のことをふと思い出しました。大掃除していたら通帳が出てきたんですよね。
解約したのかしてないのか覚えていなくて、銀行に問い合わせたところ、解約していない上に22万円も残高があるとのこと!!!
びっくりしました!もう7年間くらい放置していたことになります。休眠口座になるところでした(汗)
給料は他の都市銀に振り込まれていたのですが、勤務先近くの信用金庫から自分の給食費が引き落とされるということで、口座を作らされたんですよね。それで、都市銀から信用金庫に毎月一万円振り替えしていたんですが、給食費はもっと安いんで、少しずつ毎月預金がたまっていっていたんです。
丁度退職した時が、東日本大震災直後の3月だったので、他のことで頭がいっぱいで解約するのをすっかり忘れていたようです。
何年放置したら休眠口座になるの?
どの時点で休眠口座とするかは、銀行によって異なります。銀行は大体10年で休眠口座とするところが多いようです。
預金者は、銀行に対して債権を持っています。この場合の債権とは、「預けていたお金を返してもらえる権利」です。しかし、法律上銀行は5年間、信用金庫は10年間でこの権利がなくなってしまうのです。ですから、休眠口座になってお金を没収されてしまっても仕方ないんですね。。。
しかし、実際には10年以上経過していても払い戻しに応じてくれる銀行が多いようです。全国銀行協会というところがあって、そこで、10年以上経っていても支払いましょう、というルールがあるそうですよ。
完全にずっと忘れ去っていた休眠口座があっても、あきらめるのはまだ早いってことですね。休眠口座に気が付いたらまずは銀行に電話してどうしたらいいか確認です!
休眠口座があるかどうかの調べ方。
すっかり忘れてしまっているからこその休眠口座なわけで、自分の記憶を呼び起こそうっていっても限度がありますよね。忘れちゃったものはもう思い出せません(笑)
しかも、昔はあった銀行が合併してたりするともうなんだかわけがわからなくなってしまう方もいるかもしれないですね。
たとえば、
- みずほ銀行(第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行)
- 三菱東京UFJ(三菱銀行、東京銀行、UFJ銀行、三和銀行、東海銀行)
- 三井住友銀行(さくら銀行、住友銀行、三井銀行、太陽神戸銀行)
- りそな銀行(あさひ銀行、大和銀行、協和銀行、埼玉銀行、協和埼玉銀行)
あっ、この銀行の通帳持ってるかも!と思い出せましたか?都市銀は、統合しているところばかりですからね。
我が家にも古いあさひ銀行の通帳がありました。残高がなかったので解約もしていません。しかし、後述しますが、残高次第では解約しないと思わぬ損をすることがあります!
銀行に行って調べてもらいましょう
キャッシュカードや通帳、届け印が残っていた場合は、それをもって直接銀行に行き、口座があるかどうか確認してもらいましょう。身分証明書も忘れずに。
何も残っていない場合でも、写真付きの身分証明書をもって直接窓口に行くとわかる場合が多いです。ただ、女性で苗字が変わっている場合には、戸籍謄本などが必要になるかもしれませんので、事前に電話で確認しましょう。
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わたしは、上で述べたように信用金庫に放置したまま解約していない口座がありました。(休眠口座ではないですが)
残っていたのは通帳と届け印のみ。カードはありませんでしたが、口座番号がわかり、口座を作った時の住所がわかれば、残高情報まで、電話で教えてくれましたよ。
休眠口座、復活させる場合と解約する場合
休眠口座をみつけたら、復活させてまた使えるようにするか、解約するかの二択になります。
復活させる場合
銀行によって、同じ口座番号で復活できる場合とできない場合がありますので確認が必要です。
注意すべきは、通帳やキャッシュカードがない場合は、再発行手数料がとられるということです。
大体1080円のところが多いようですが、もともと使っていなかった口座でしょうし、お金がかかるくらいなら解約でもいいかもしれませんね(汗)
解約する場合
解約する場合は、残高を現金で受け取るか他の口座に移すことになります。
解約に必要なのは、通帳、本人確認書類、届出印です。ただし、住所変更や結婚による苗字の変更がある場合は、それを証明する書類が必要になる場合もありますので、窓口に行く前に電話で確認してください。
印鑑や通帳をなくしてしまった場合でも、本人の口座だと確認が取れたら解約できます。
事前に電話確認をして必要な書類があればきっちりそろえてから窓口に行きましょう。
使わない口座は即解約がおすすめ!理由は?
休眠口座があるのもわかってるし、残高がいくらかあるのもわかってるけど、時間ないしまだ放置でもいいや。という方も多くいらっしゃると思います。しかし、残高があるなら全額引き出して、解約しておくべきですよ!!
放置していると手数料がかかる場合も!
りそな銀行の場合を見てみましょう。(2004年4月1日以降に新規開設した普通預金口座の場合)
- 最後の取引から2年以上放置されている場合は休眠口座となる。
- 休眠口座となったら、文書で届け出の住所あてに連絡。それでも解約や再取引きがない場合、
- 休眠口座(維持)管理料として年間1296円を引き落とす。
- 残高不足で管理料が引き落とせなくなった口座は自動的に解約。
※同一支店に定期預金がある。借り入れがある。残高一万円以上。の場合は対象外。
なんとたったの2年で休眠口座になってしまうんです!!!!
しかも、一年ごとに1296円預金が減っていってしまう・・・
2018年2月現在、大手メガバンクで睡眠口座の管理料をとるのは今のところりそなだけですが、今後、他の銀行もいつ同じようなシステムに変わるかわかりません。
面倒でなければしっかり解約しておいた方がいいですね!!!
ゆうちょ銀行の場合
ゆうちょ銀行は、民営化前と後で対応が異なります。
民営化前(平成19年9月30日以前)の預金
満期後20年2カ月を過ぎた定額郵便貯金は権利消滅。引き下ろし不可。
20年2カ月取引なしの普通の郵便貯金は権利消滅。引き下ろし不可。
民営化後(平成19年10月1日以降)
休眠口座になっても払い戻しOK。
休眠預金は年間800億円!?
年間の休眠預金は合計800億円とか1000億円とか言われています。すごい額ですよね!?
預金者からの払い戻しもあるので、その全ての額とはいきませんが、休眠口座の預金は最終的に銀行の利益として計上されます。
しかし、海外ではこのお金を社会福祉のために役立てているケースもあるようで、日本でも休眠口座預金を有効活用しよう!という動きが国会内で起こっているようです。
高齢化社会の中、休眠口座は今後も増えていってしまいそうですよね。
銀行の利益も必要でしょうが、増税を繰り返している現実がありますので、少しでもそういった方法で国民のお金が有効活用されるといいですね。
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