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マイコプラズマ肺炎という言葉をご存知ですか?
大変流行した年にニュースになったこともあるので、聞いたことがある方もいると思います。
肺炎と聞くと大変な病気であるように思いますが、実際どうなのでしょうか?情報収集してまとめてみました。
目次
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、「マイコプラズマ」という細菌が原因で起こる感染症です。
幼児を含む、比較的若い年齢の人たちに流行る肺炎ですが、成人も感染することがあります。
97%の人が成人までにマイコプラズマに感染したことがあるといわれています。また、一度感染しても充分な抗体ができないために、再び感染することがあるようです。
秋から冬にかけて感染のピークを迎えるといわれていますが、年間通して感染の恐れがあります。
以前は、オリンピックの年ごとに流行していたため、オリンピック病とも呼ばれていましたが、近年は毎年感染者が出ています。
マイコプラズマ肺炎の主な症状
- 発熱(最初に高熱が出てから咳が始まるケースも)
- 咳(コンコンと痰が絡まない咳であることが多い。夜中にひどくなる。症状が悪化するとゴホゴホという重い咳になることも)
- 全身倦怠
- 頭痛
- 関節痛
- 食欲不振 等
熱、咳の出かたに特徴あり
熱は、朝下がって夜上がる、というように一日の中で波があることが多いです。
我が家の子どもたちが感染した時も、朝解熱してホッとしたのに昼過ぎからだんだん上がってきて夜中には高熱に。という毎日を繰り返していました。
また、咳は一日中出ているのですが、特に夜になると悪化して眠れないほどになるケースが多いようです。
病院の咳止めも大して効かなくて可哀想でした・・・
マイコプラズマは、肺炎という言葉がついていますが、普通の風邪のような症状で済んでしまう人もいます。
しかし、悪化してしまうと辛い症状が続く上に入院することになる場合もありますので、何か普通の風邪と違うな。という予感があれば迷わず病院に行きましょう。
マイコプラズマの潜伏期間は?
2週間から3週間といわれています。長いと1カ月くらいだそうです。普通の風邪に比べるとかなり長いですよね。
身近な人でマイコプラズマの感染者がいた場合、最大一か月くらいは、自分が同じような症状がでないかどうか注意しておく必要があるということですね。
感染経路は?
マイコプラズマ肺炎の感染経路は、感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染と、感染者の唾液などが付着したものなどを介した接触感染です。
感染力はそれほど強くないといわれていますが、家庭内や同じ教室内、職場など、濃厚な接触があると感染する可能性が高まります。
症状が出てから一週間くらいは感染力が強いようです。その後感染力は弱まってきますが、完全に治癒するまでは、咳エチケットやマスクの着用など気を遣いましょう。
マイコプラズマはうつるけど、肺炎はうつらない!
マイコプラズマに感染しても、肺炎になるかどうかはその人によります。
普通の風邪のような感じで終わってしまうケースもあるのです。
身内にマイコプラズマ肺炎になってしまった人がいて、自分も感染してしまったとしても、同じ症状かどうかはわからないということですね。
予防法は?
マイコプラズマ肺炎は、飛沫感染や接触感染によりかかってしまうので、基本的な手洗いうがいやマスクなどが有効です。
治療法はあるの?
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肺炎と聞くと、入院!?と思いますよね?
どのように治療していくのでしょうか?
抗生物質による治療
マイコプラズマ肺炎は、自然治癒してしまうケースもありますが、細菌に感染しているということなので、抗生物質による治療が必要です。
マイコプラズマは、細胞壁をもっていない細菌です。ですから、細胞壁を壊して細菌を殺す種類の抗生物質は効果がありません(ペニシリン系など)
マイコプラズマには、細菌のたんぱく質合成を阻害する、マクロライド系(クラリス、ジスロマックなど)の抗生物質が第一選択で用いられます。
しかし、近年マクロライド系の抗生物質が効かないマクロライド系薬耐性マイコプラズマ肺炎が増えてきています。マクロライド系抗生物質は、48時間~72時間で効果が出るといわれていますので、使用して2日が過ぎても症状が全く変わらないようなら、再び病院にいって薬を変えてもらった方がよいでしょう。
マクロライドが効かない場合は、テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど)、ニューキノロン系抗菌薬(オゼックス、クラビットなど)が使用されます。
ミノマイシンは、8歳未満は歯の色が変わるなどの影響があるために、使用NGなので、小さい子どもにはニューキノロン系が出ることがほとんどだと思います。
我が家の子どもたちにも、オゼックスが処方されました。飲み始めてすぐに解熱とはいきませんでしたが、夜中も微熱程度で収まるようになりました。結構即効性があるんだな、と感じました。咳はその後もしばらくは続きましたけどね・・・
※オゼックスは、カルシウム、鉄と一緒にとると吸収されにくくなるそうです。牛乳など、注意です!
幼稚園、保育園や学校、仕事はいつから?
マイコプラズマ肺炎は、必ず出席停止にすべき病気ではないとされています。
インフルエンザのように、発症後何日間は出席停止です、といった決まりはないのです。
しかし、園や学校で独自に出席停止期間を定めている場合がありますので、確認してください。
マイコプラズマ肺炎の場合、熱は下がっても咳が長期間続いてしまうこともあるので、完全に症状がなくなるまでお休みするのは現実的ではないかもしれませんね。医師にも、熱が下がり、全身状態が良ければ通学、通勤OKといわれるケースが多いようです。
マイコプラズマ肺炎と普通の風邪の見分けかた
普通の風邪なのか、マイコプラズマなのか・・・症状の違いをまとめました。
普通の風邪
熱が出ても3日くらいで解熱する。
鼻水、咳がでる。
マイコプラズマ
熱が4日以上続く。朝は低く夜は高い、と一日の変動がある。
咳が2週間以上。コンコンという乾いた咳からスタート
鼻水があまり出ない。
我が家の場合
うちの子どもも2回マイコプラズマ肺炎になったことがあります。
二人とも幼稚園に通っているので、しょっちゅう風邪はひいているのですが、いつもと違う症状だったので、「あ、これはなんか違うな」という予感が的中しました。
普通の風邪なら、大量の鼻水が出るのですが、マイコプラズマはそれほど鼻水が出ませんでした。
また、普通の風邪は、鼻水が喉のに落ちて痰が絡んだ咳をしますが、マイコプラズマは最初は空咳から始まります。熱も40℃近く出てしまい、初めはインフルエンザを疑うのですが、いくら検査しても陰性。
咳が日に日に悪化してしまい、夜はほとんど眠れず。
マイコプラズマは胸の音は正常といわれるケースも多いようですが、うちの子たちもそうでした。
高熱が出て4日以上たつと、やっとレントゲンに影が出るとのことで、4日を待ってレントゲンを取ったらあやしい影が!といった流れでした。
アデノウイルスに感染した時にも、朝は解熱して夜高熱といったパターンだったので、アデノかな?とも思いましたが、アデノウイルスの時には熱のわりに元気で食欲もあったのに、マイコプラズマの時にはぐったりしていて食欲もありませんでした。
何かおかしいな、と思ったら早めの受診をおすすめします。子どもってあっという間に悪化しますから(汗)
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