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毎年夏になると夏風邪が流行します。
その中の手足口病について徹底的に調べてみました。
目次
手足口病とは
手足口病とは、主に夏に流行するウイルス性の風邪です。7月にピークを迎えるとよく言われますが、
春から秋にかけて感染する可能性がある病気です。
原因となるウイルスは、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスで、いくつかの種類のウイルスがあるため、
一度かかってもまた感染する可能性があります。(10種類以上もある!)
患者の80%は子どもと言われています。大人も看病している間に感染してしまうことはありますので、充分注意しましょう。
手足口病の症状
手足口病の症状は以下の通りです。
- 発熱(1日~3日。2割くらいの人は38度以上出ますが、普通、そこまで高熱にはなりません)
- 口内炎、喉の痛み(口の中のあらゆるところに水泡ができ、潰れて潰瘍になり、痛みます)
- 身体中に発疹が出る(手のひら、手の甲、足の裏、足の甲、膝、腕、おしりetc・・・)
- 一か月後に爪がはがれる場合がある(すぐに新しい爪が生えます)
- 食欲不振、脱水
- 嘔吐、下痢
なお、熱が下がってから発疹が出るケースがあるため、発症してすぐに手足口病であるという診断をするのは難しい場合があります。
また、手足口病のウイルスは胃腸で増えるものなので、嘔吐、下痢などの症状が出ることも珍しくありません。
手足口病の潜伏期間は?
潜伏期間は3日~6日です。
感染経路は?
手足口病の感染経路は以下の通りです。
飛沫感染・・・咳やくしゃみのしぶきを吸い込んで感染します。
接触感染・・・感染者の唾液などがついたおもちゃやタオルの共用により感染します。
糞口感染・・・おむつ替えなどの際に感染します。(一か月間は注意しましょう)
予防するには
基本的な手洗いうがいが有効です。
子どもがマスクを着用できる年齢であるなら、着用させましょう。
おむつ替えの後の手洗いはもちろん、子ども自身がトイレでおしりを拭いた後にもしっかり手洗いするよう伝えましょう。
また、同じ食器を使用したり、子どもが残したご飯を食べたりするのはやめましょう!
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治療法はあるの?
手足口病はウイルス性の風邪であり、そのウイルスを殺す薬はありません。ですから、つらい症状を和らげるための対症療法となります。
病院で処方される薬は?
病院に行くと処方してもらえるかもしれない薬はこちらです。
- 解熱剤
- うがい薬
- 口内炎対策の軟膏やパッチ
- 炎症を抑える抗炎症剤
抗炎症剤とは?
手足口病の場合は抗ヒスタミン剤が処方されます。アレルギーの症状を抑える薬と同じです。
炎症を抑える薬として有名なのはステロイド薬ですが、手足口病にステロイドを使用すると、ウイルスがかえって増殖してしまいます。自己判断で家にあったステロイド剤など絶対に使用しないようにしましょう!!
静養中の食事
口の中が痛い時でもできるだけ痛みを感じず食べられる食事を準備しましょう。
ゼリー、プリン、アイスなどはあまり咀嚼する必要がないので食べやすいです。
おかゆ、くたくたに煮たうどん、そうめん、グラタンなどもおすすめです。
オレンジジュースなどの柑橘系のものは刺激が強く、しみてしまうので避けましょう。
お茶やお水だけでなく、コーンスープやお味噌汁も飲ませてあげたいところですが、熱すぎると刺激が強いので、充分さましましょう。
幼稚園、保育園や学校はいつから?
手足口病は、インフルエンザのように何日間は休んでください、といった決まりはありません。
ただし、園や学校が個別に定めている可能性がありますので、しっかり確認しましょう。
一般的には、解熱して身体中の発疹の症状が落ち着いたらOKという考え方が多いようです。
ヘルパンギーナとの違いは?
手足口病と似ている風邪にヘルパンギーナがあります。
二つとも、発熱し、口の中に水泡ができます。
熱の高さの違い
手足口病は38℃以下であることが多い。
ヘルパンギーナは38℃~40℃の高熱が出ることが多い。
発疹の違い
手足口病は、口内のあらゆるところに水泡ができ、身体にもできる。
ヘルパンギーナはのどちんこの周りに水泡ができる。
また
手足口病は見た目は派手だけどそんなにつらくなく、割と元気。
ヘルパンギーナは見た目以上につらい。
といったこともよく言われます。
どちらにしても、ウイルス性の風邪なので、一週間くらい経つとかなり回復します。
あまり心配しすぎないでくださいね。
ただ、水分がとれない程痛みが強い場合は、脱水が進む前に病院に行き、点滴などの処置をしてもらいましょう。
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