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↓ ↓ ↓こちらの記事で、幼児期における読み聞かせのメリットや大切さに関してまとめました。
赤ちゃん、幼児期の読み聞かせで頭が良くなる!たくさんのメリットと、効果的な読み聞かせ方法のまとめ。
乳幼児期に絵本の読み聞かせをたくさんしてもらったOR今現在、読み聞かせをしてもらっている子どもは、
小学校に入った後はどんな様子なのでしょうか?
元小学校教師の経験も踏まえてまとめてみました。
目次
小学校に入ってからのメリット
読書貯金をしてきた子には小学校での学習現場において沢山のメリットがあります。
全ての教科の学習に必要なのは国語力
本を読む、というと国語が得意になるんじゃないかな、という漠然としたイメージがありますよね。
もちろん、文章を読む力がつくと国語が得意になる人は多いです。
しかし、「文章を読む力」がアップすると、算数も生活科も理科も社会も・・・ほとんど全ての教科において有利になるんです。
算数は、単純な計算問題の反復練習でしたらあまり国語力は必要ないです。
しかし、文章題となると途端にミスをする子どもはわんさかいます。大人からするとたった2~3行の問題文なのですが、読むことが苦手な子どもはその中にある大切な情報をきちんと処理できないんですね。
ですから、反復計算だらけのドリルなら満点が取れるのに、テストになると途端にミスを連発してしまう子が本当に多いです。もったいないですよね。私が親ならキーっとなりそう(笑)
式がわかれば解けるのに、文章を読んで、それに合う式を書けないんです。
算数だけではありません。他の科目においても同じです。
読むことが苦手な子どもは、この問題で何を聞かれているのか?ということを正確に処理するのに時間がかかってしまうんです。
出された問題文の把握が早い。早くアクションが起こせる。
読書好きで読む力がある子は、読解力があるので、問題文を正確に早く読むことができます。
それだけ早く解答欄を埋めることができますし、積極的に挙手して発表をすることもできます。
テストなら見直す時間もたっぷりとれますね。
自信がつく
読解力、理解力がある子は先生から出された発問や配られたプリントの問題などに素早く対応することができます。
その繰り返しにより心に自信と余裕が生まれます。
自信がつくと自分の意見を発表したくなります。
自分の発言が友達や先生に認められると授業が楽しく感じられます。
そして、読解力がない子どもにはこの逆のパターンが考えられます。うーん、可哀想ですよね。
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語彙が多いと表現力がつく
低学年の担任をしている時に、絵日記の宿題を出しました。大体の子どもの日記には、
「たのしかったです」「よかったです」「うれしかったです」
とあります。こればっかりです。語彙が少ないんですね。
その中で、「〇〇してびっくりしました」と書いた子どもがいたので、その表現を褒めたことがあります。
次の日の日記では、クラスの半数以上が「びっくりしました」を使用(笑)
とにかく、語彙がないって自分の気持ちを表現することすらできないんで、文を書くのも楽しくないですよね。
今でも覚えている子どもが一人います。
二年生の女の子で、読書が大好きな子がいました。
その子がちょっと悲しい絵本を読んだ感想を日記に書いてきたことがあったんです。
その日の日記の最後に、
わたしはこころの中に水色のバケツをもっています。この絵本をよんだら、そのバケツになみだがどんどんたまっていって、あふれてしまいました。とてもかなしかったです。
とあったのです。
私は赤ペンを持ったまま鳥肌が立ちました。「よかったです」「たのしかったです」ばかりの日記の中にこんな素敵な表現をする子が混じっていたら、一目置きますよね。
この子の家に家庭訪問に行くと、天井まである大きな本棚に絵本が沢山並んでいたのを覚えています。
ストレス発散!心の安定。
上で紹介した二年生の女の子も、同様に表現力のある他の児童も、空いた時間に読書をしている時の集中力はものすごかったです。真剣な顔で絵本に入り込んでいました。完全に心は本の世界の中に潜り込んでいました。
そうして、空想の世界に入り込むことで、あの子たちはストレスを発散したり、心の安定をはかっていたりしたのではないかと思います。
学校の教室という閉鎖された空間の中で少しでもそうした自分だけの世界をもてるって、あの子たちだけの強みだと感じました。
誤解しないでいただきたいのですが、その子たちは友達も沢山いたし、外遊びも大好きなキャラでした。自分の殻に閉じこもっていたわけではないです。
しかし、私たち大人が映画鑑賞や読書、音楽鑑賞などで気持ちが高揚したり安らいだりするのと同様、子どもたちにとっては、読書がそれに代わる手段になりうるということです。
私も、こんな偉そうなことを言っておきながら、今現在育児に奮闘中でして、子どもが満足するまで絵本を読み聞かせしてあげられない日も多々あります。
そんな時に、ふと、教師時代に出会った読書好きの子どもたちと、そのお母さんたちの顔が浮かびます。
私もああいうお母さんになりたいなあ。。。といつも思っています。
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